子宮内膜全面掻爬と脊髄くも膜下麻酔の後遺症【体験談】

脊髄くも膜下麻酔の後遺症とネットで調べると馬尾症候群や一過性神経徴候などが出てきました。

かなりネットで調べましたが、どのサイトを調べても1万人から5万人に1人程度の頻度で、下半身の知覚異常、運動障害、膀胱直腸障害などを生じることがあります。と、出てくるばかりで、体験談は出てきませんでした。

それはそれは、不安でしたし、病院への訴訟も調べたりしました。

私の様に数少ない症例で悩んでいる方の心の支えになればと思います。

子宮内膜全面掻爬

不妊治療の過程で、子宮内膜ポリープが再発していることが分かり、子宮内膜全面掻爬をすることになりました。

子宮内膜全面掻爬でも日帰りでやってくれるところは有りますが、私の場合は咳喘息の持病があるので、全身麻酔をする事が出来ません。

全身麻酔の影響で呼吸が出来なくなる事態を避ける為、大きな病院で脊髄くも膜下麻酔(下半身だけ麻酔が効くようにする麻酔)で手術を受けることになりました。

以前も同じ麻酔で同じ病院で子宮内膜ポリープを切除しているので、何の不安もありませんでした。

しかし、退院してから気がつきましたが、とんでもない事態になってしまいました。

なんと!脊髄くも膜下麻酔の後遺症になってしまったのです。

入院手術

3泊4日の入院手術。

1日目の夕方に子宮を拡張させる棒のような物を入れます。以前にも経験していたので、痛かった記憶も無いし、何も身構えていませんでした。

しかし!今回は先生も違うし私の体調も以前と同じではありません。

棒を子宮に入れられる時に「痛い痛い!」と騒ぐくらい痛くて、入れられた後には吐き気も伴いました。

病室に戻ったあとも、我慢できないような痛みではないけど、体勢を何度も変えたくなる様な、モヤモヤとした、眠れる様な痛みじゃない痛みが続きました。

仕方がなく、看護師さんから痛み止めのカロナールを処方してもらって、1時間後位にやっと痛みが引いていきました。

その後は、拡張されている影響か?トイレに1時間おきに起きてしまいました。

前回は記憶にすらないほどだったのに、今回は本当に痛い思いをしました。

痛みが強かった原因として、術後に言われたのが、拡張棒が子宮の奥に入っていて、取り出すのに苦労をした。と、話をされました。

奥に入りすぎた事が痛みの原因だったようです。

2日目、手術当日。

手術前に、点滴、血圧計、酸素飽和度測定器の準備をしていき、次に脊髄くも膜下麻酔を打つために、脊髄の近くに痛み止めを打ってから、麻酔を脊髄に打ちます。

痛み止めの針を打つ時が結構痛いです。

実際に脊髄くも膜下に麻酔を打つときには痛み止めが効いているので、痛くありません。

麻酔を打って少しすると、麻酔が効いていない部分から、麻酔が効いている部分に冷たい物を身体に当てていきます。

麻酔が効いているということは冷たさも感じないということになります。

麻酔が効いてきたら、20分から30分だけウトウトする睡眠導入剤を点滴から身体に入れていきます。

看護師さんから入れますね。と、言われて数秒で眠りに落ちます。

そこから「終わりました。」と、話しかけられるまでずっと寝ているので、手術をされている感覚は全くありません。

手術をしてくれた先生から「思っていたよりも子宮内、綺麗でしたよ。問題なく手術、終わりました。」と、言われて一安心していました。

しかし、退院直後に身体に異変が起きていることがハッキリとわかりました。入院中からなんか変な感じがすると思っていましたが、筋力の低下とナプキンをしている影響かと思っていましたが、違いました。

脊髄くも膜下麻酔の失敗

身体の異変の一つは尾骶骨付近の感覚が無くなっていること。

もう一つは歩くと尾骶骨付近と背中付近に痛みがありました。更に、右の脛あたりに痺れがありました。

痛みは入院の影響で筋力が低下したからかな?と半信半疑でしたが、直ぐに病院に電話をすると、麻酔を打った先生から、「麻酔の影響です。様子を見てください。歩くのが困難な位の痛みが出たらまた電話をください。」と、言われました。

退院の翌日、普通の速度で歩くと背中から尾骶骨付近に歩くのが困難なほどの痛みが出てきました。

【具体的な痛み】

歩くと、背中、腰、お尻の上の痛み。肛門から上、尾骶骨の下あたりの感覚が無い事。起き上がる動作、寝る動作、着替えるの動作時に痛みが出る。

これはただ事では無いと思い、再度、病院に電話をすると、「今日は精密検査が出来ないので、精密検査を受けられる日にまた電話をください。それか、痛み止めを服用し、様子を見てください。」と、震える様な声で看護師さんから言われました。

そんなに震える様な声で言われたら、ただ事では無いことが起きてしまったな!と、確信するしかないじゃないですか!と、心の中で叫びました。

それに、どれくらい様子を見たら良いのかわからないので電話をした旨。伝えると、震えるような声で、分からないから、患者判断だと言うようなニュアンスで伝えられました。(苦笑)

それから、ずっと立っているとつらいので、食事を作るのは20分に1度椅子に座るようにして、休憩しながら家事をこなしました。

また、立っているだけではなく、ずっと座っているのもつらくて、何度も体勢を変えなければいけませんでした。

自分がこれからどうなってしまうのか!?不妊治療中なのに、赤ちゃんが出来ないような身体になってしまったらどうしよう(涙)とただただ、不安になり、毎日検索する日々を過ごしました。

何を調べても、どんなに調べても下記の様な内容しか出て来ませんでした。

《馬尾症候群・一過性神経徴候》
脊髄は腰椎上部までで、それより下の脊柱の中は馬尾といい、細い神経が縦に走っています。 脊髄くも膜下麻酔は馬尾の部分に麻酔薬をいれるので、通常、太い脊髄は傷害を受けません。 しかし、1万人から5万人に1人程度の頻度で、下半身の知覚異常、運動障害、膀胱直腸障害など(馬尾症候群)を生じることがあります。 脚の痛みや知覚異常は、通常、24~72時間以内に回復します(一過性神経徴候)が、中には症状が長期間持続する場合もあります。

(引用 公益社団法人 日本麻酔科学会)

退院3日目の症状

歩く時の腰の痛みはなくなりましたが、寝る、起きる、着替える、靴をはく、かがむの姿勢全般で尾骶骨あたりが痛い。お尻を打った時と同様の痛み。長時間30分以上立っていることが困難などがありました。

退院4日目の症状

ストッキングを履く際、激痛。特に右足を履く時に激痛だと言うことに気がつく。前屈み気味に背伸びのような姿勢で痛みが出る。

この日に再度、病院に電話をしました。

すると、整形外科に手紙を書いておくから、明日以降に予約を取って受診してください。と言われました。

費用のことを聞くと、「医療ミスがあったかどうかで決まり、診断内容によっては自己負担になります。」と言われました。最初に電話をした時に、麻酔を打った先生に、「麻酔の影響だ」と言われたのだから、術後の対応の一環として無料にしてくれても良いのにと、腑に落ちない気持ちでいっぱいになりました。

病院への訴訟も調べると、証拠が無いと難しいことと、裁判費用がかかる為、殆どの人が泣きねい入りをするそうです。

手術から1週間後

痛みが少しだけ好転したことを感じる。

臀部付近の痛みがだいぶ良くなっていることに気がつく。

痛みがないわけではないけど、着替えの際の痛みが軽減しました。

感覚が無いのは変わらずです。

退院1週間後の症状

立っている時も突っ張ってる感覚と少しの痛み。

歩いている時も違和感、椅子に座っている時は真ん中が空いている丸座布団に座っている感覚。

どの様なタイミングか分からないけど、1日に数回右足の痺れが出る。

尾骶骨付近が曲がる動作全般痛い。

突っ張ってる感じ。

退院2週間後の症状

痛みはほとんど気にならなくなった。尾てい骨より下付近の感覚はないまま。

同じ病院の整形外科でMRI

整形外科で診察をすることが出来たのは、退院後1ヵ月の時期でした。

MRIの予約がいっぱい入っていて、こんなにも時間がかかってしまいました。

結論は「たまたま運が悪く、麻酔の針が末梢神経に当たってしまったんですね!」と言われました!同じ院内の整形外科だからなのか?運が悪かったと言う、言い方をされ、手術ミスと言う言葉を避けられました!

先生の説明

通常、脊髄くも膜下麻酔を打つ場所は、中枢神経が走っている部分ではなく、末梢神経が走っている場所に打つ為、中枢神経を傷つけることは無いそうです。さらに、その麻酔を打つ場所の脊髄は、プラプラぶら下がっているものだから、針を刺そうとしても、逃げるので、刺すことが出来ないそうです。

こんな理由から、運の悪さを出して来ました!

運の悪さでかたずけられて、納得するわけないじゃ無いですか!と心の中だけで叫びました!

しかし、中枢神経ではなく、末梢神経であれば、回復する見込みがある為、喧嘩をしたい気持ちをグッと抑えて、治療に専念することにしました。

末梢神経の回復に必要なビタミンB12を処方してもらい、3ヶ月様子を見ることになりました。

赤ちゃんが出来た時に、出産に影響する様な症状も出てないことも確認出来ました。

それに、今回、自分の身体が不運に見舞われた事によって、通勤時などに、身体が不自由な方への配慮ができる様になりました。健常では無いことが、こんなにもつらい事なんだと、気がつかされました。

私に足りなかった心を教えてくれるための出来事だったのかもしれません。

退院4ヵ月立った今の症状

痛みは全くなくなりました。日常生活には何の支障もありませんが、尾てい骨より下、校門より上付近の感覚は元に戻らないままです。

末梢神経に効くとビタミンB12を飲み続けていますが、回復の様子は見ることができません。

感覚がなくなった当時は、感覚がないことの違和感が常にありましたが、今は、感覚がないことが当たり前になり、違和感がなくなりました。良いんだか、悪いんだか、、、、、

相変わらず、整形外科には診察のたびにお金を払っていますが、やっぱり腑に落ちない気持ちでいっぱいです。

明後日、また整形外科に行きます。末梢神経の修復にどれくらいの期間が必要なのか、確認しようと思います。