【体験談】出生前診断 NIPT検査を受けるか迷っている方必見!

私は41歳の時に採卵をし、42歳になってから胚盤胞移植2回目で授かることが出来ました。

高齢出産というものにどっぷりと浸かっている年齢での出産をするにあたり、どうしても気になっていることが一つだけありました。

それは、染色体異常で、我が子が産まれてきてしまったらどうしよう!

自分たちが高齢で結婚して、子供を授かりたいと思ったが故に、我が子になんらかの影響が出てしまうことをものすごく気にしていました。

不妊治療をしていた時から、出生前診断と言うものがあるという事を知り、主人と予め話をして、万が一、染色体異常(ダウン症)だった場合、どうするかを話をしていました。

そこで、NIPT検査を受けるにあたっての葛藤や決め手になったことを私の経験を元に解説させていたきます。

NIPT検査を受けようか迷っている方の参考になれば幸いです。

NIPT検査の結果が陽性だった時に、どうするかを事前に決めておきましょう

NIPT検査を受けたは良いけれど、結果が陰性になるとは限りません!万が一、陽性になった時、、、、この状況になった時にどうしたいのかをご夫婦でしっかりと話し合っておきましょう。

NIPT検査を受けるからには、安心する為だけではなく、我が子と将来、どう向き合っていくか?がかかっています。気軽な気持ち一つでは受けることが出来ない検査なので、出来れば、冷静な判断が出来る、妊娠前からご夫婦で話し合うことお勧めいたします。

結果が陽性だった時の判断をどの様にして決めたのか?

我が家は、不妊治療をしていた時から、出生前診断と言うものがあるという事を知り、主人と予め話をして、万が一、染色体異常(ダウン症)だった場合、どうするかを話をしていました。

決め手になったのは、主人の冷静な判断でした。

①高齢出産と言う理由

我々が高齢と言うことは、我々の両親も高齢ということ(既に70代に突入していました。)、すると、染色体異常の子供が産まれてきた場合は、どう考えても周りの手助けが必要になります。

高齢の両親にお願いするのはどう考えても負担がかかり過ぎてしまい、周りの手助けは借りられない。

②共働と言う理由

私達夫婦はフルで共働きです。主人の家は自営業のため、育休や都度都度有休なんて取れません。取ったら廃業覚悟で取らなければなりません。

私も時間短縮は可能ですが、つきっきりで診てあげることは難しい状態にありました。

どちらかが仕事を辞めれば、それこそ子供を養っていけません。

③主人の気持ちの部分

決定的な主人の一言が決め手になりました。

「ダウン症になってしまった場合、我が子を愛おしいと思えるか分からない。おそらく、愛おしいと思えない。」と。

こればかりはまだ授かってもいない段階で、愛おしく思えない。という感情は仕方がないのかもしれません。

正直、私には決めることが出来ませんでした。ただ、主人の考えもスッと受け入れることが出来ていました。

私たちの経験上の話ですが、不妊治療をしている段階の方は、授かる前に夫婦で話をしていると、冷静で客観的な判断が出来ると思います。

授かった後の葛藤

しかし、人の感情というのは一筋縄ではいかないものです。

2回目の体外受精で授かることが出来て、初期の段階で再度、出生前診断のことを調べ始めました。

調べていた内容の中に、染色体異常が陽性だった方の葛藤を書いた文章を目にしました。

私自身、凄く泣きましたし、気持ちを上げることが出来なくなってしまい、いたたまれない気持ちになりました。

その結果、物凄く嫌な気分になって、出生前診断のことなんて見たくも無い❗️❗️って、感情になりました。

主人にも「とてつもなく嫌な気持ちになったし、悲しい気持ちになって涙が止まらなかった。」と、話をしました。

その時、主人からは「そう言う情報は、もうみない事‼️」と、言われて、正直、私自身の気持ちもついていかなかったので、暫くみない様にしていました。

何故❓見たくもなくなった出生前診断をしようと決めたのか❓

妊娠、9週目を迎えた頃に、ある不安が頭をよぎる様になりました。

もし、お腹の子がダウン症だったらどうしよう。

高齢出産で、後がない中、9ヶ月近くずっと不安を抱えたまま過ごして、お腹の子に影響はないのだろうか?

万が一、陽性だった場合、早めに分かっていた方が良いのではないだろうか?

色々な事が頭をよぎりました。

再度、主人に「出席前診断、受ける?受けた方がいいかなぁ?」と、判断を委ねました。

主人からは「受ける」と即答が返って来ました。

不安と、主人の後押しもあり、先ずは、病院で相談することにしました。

病院に相談をしたところ、私の場合は高齢出産と言う項目で、認可の病院(出産予定の産院)で受けられると言われました。

高齢で、11週4日目になっていたのもあり、先生からは検査を急ぎましょうと、言われました。

先ずは、数日後に夫婦揃って、先生から出生前診断の事を1から説明を受けました。

NIPT検査とは?

私が出産する予定の産院の先生はかなり詳しく、分かりやすくNIPTの事を説明してくれました。

学校で教わった、生物の話からです。

染色体とは46本で形成されており、父由来が23本、母由来が23本。

46本の染色体の内、2本は男女の区別をするXとY染色体。(男性XとYが1本ずつ)(女性Xが2本)

Y染色体の因子、X染色体の因子、どちらも均等に男性の精子の中に持っている事。

男女の区別が付くのは母由来の染色体ではなく、父由来のY染色体である事。

父、母由来の46本の染色体が組み合わさって23本に形成されること。

本来ペアであるべき染色体が、異常を起こし、トリプル(3本)になってしまうことから、13、18、21トリソミーと言われていること。

この23本の染色体には番号が付けられていて、NIPT検査でわかる、13、18、21トリソミーと言うのは、染色体の番号という事。

父由来の染色体異常の場合は、そもそも受精自体が困難で、母由来の染色体異常で産まれてくる事が95%を占めている事。(父由来の場合は5%)

染色体の中でも長さが短い21番目(ダウン症)は情報量が少なく、赤ちゃんの設計図に響きにくい事。それによって、流産という形ではなく、生命を維持する事が出来るという事。

これらのことを時間をかけて分かりやすく説明してくれました。

その説明の中で、赤ちゃんの生死に関わる話もされて、涙が止まらなくなりました。

主人はなぜ泣いているのか分からなかったそうです。

既にお腹に赤ちゃんが居ると実感している母親とまだ実感が湧いていない父親とではかなりの差があると、この時痛感させられました。

また、検査方法にも種類がある事も説明を受けました。

主に

NIPT検査→血液検査のみ、確定検査ではあるものの、全ての染色体異常を調べることは出来ず、13、18、21トリソミーのみの検査。

羊水検査→羊水まで針を刺すので、流産の可能性がゼロではない。全ての染色体異常を調べることが出来るが、知らなくても良いレベルの物まで知ってしまう。

因みに、NIPT検査で万が一、疑陽性以上になった場合は、無料で羊水検査を受けることになると言われました。

説明を受けて、先生に「ご自宅に帰って、よくご夫婦で話し合いをして決めてください」と、言われましたが、我々は検査をしたい意思が変わることがなかったので「NIPT検査をします。」と、その場で決めました。

検査は後日、私1人で血液検査を受けました。(13週5日目)

費用について

私の産院では、NIPT検査も羊水検査検査もどちらも13万円と他の産院や認可外病院に比べると親切な値段設定にされていました。

また、NIPT検査と羊水検査、どちらも同じ値段設定にしている理由は、値段で受ける検査内容を決めて欲しくないから。と言う理由でした。

費用については、認可と認可外、病院によって大きく差がありますので、事前に検査を受ける病院で確認が必要です。

結果通知、どれくらいで結果が出るのか?

結果は約2週間後に出ました。(15週5日目)

それはそれは、ドキドキしました。万が一、陽性だったら、、、、心臓がバクバクしたまま呼ばれるのを待ちました。

問診室に入ると、先生が封筒に入った紙を取り出し「陰性ですね。」とサラッと、、、、、、

続けて「まぁ〜、もし陽性だったら既に電話で連絡が行っていますからね。陽性の場合は、再検査を急がなければならないのでね。」と、、、、

私は、ホッとしたのと同時に「(えっ!!!?陽性だった場合は、電話連絡が来るはずだったの!!!?知らなかったし、言われてないけど(涙)」と心の中で叫びました!!

もし、検査を受けるのであれば、事前に電話連絡が貰えるのかどうかも確認しておくと良いでしょう。

まとめ

①NIPT検査を受けるにあたり、出来れば、冷静な判断が出来る、妊娠前からご夫婦で話し合うことお勧めいたします。

②結果が陽性だった時の判断をどの様にして決めたのか?周りの手助けが受けれらる状況ではない。夫婦共働きを辞めることが出来ない。主人の冷静な判断があった。

③陽性だった時の決断をした後も、実際に授かると、判断が間違っていなかったか?心が揺れる。

④費用について、病院によるので予め確認が必要。

⑤結果通知は約2週間で出ます。

今、まさに悩んでいる方がいらっしゃるのであれば、よくパートナーと話し合いをして、病院の説明をきちんと受けてから判断されるのが宜しいでしょう。

大体の方が、漠然と検査を受けた方が良いのかな?と思っていると思います。病院できちんとした説明を受け、納得されてからでも遅くはありません。